~住み慣れた家だからこそ気をつけたい転倒事故~
「家の中だから安心。」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし実際には、高齢者の転倒事故の多くは、住み慣れた自宅で起こっています。外出先では慎重に歩けても、自宅では安心感から注意が緩みやすく、いつもの何気ない動作が思わぬ事故につながることがあります。
転倒は、打撲だけで済む場合もありますが、骨折や入院、寝たきりのきっかけになることもあります。だからこそ、日頃から家の中の危険に目を向けることが大切です。
なぜ家の中で転びやすいのでしょうか?
年齢を重ねると、筋力やバランス感覚、反射神経が少しずつ低下していきます。
さらに、
- 「これくらいなら大丈夫」
- 「毎日歩いている場所だから慣れている」
という気持ちが油断につながり、ちょっとした段差や障害物でつまずいてしまうことがあります。
また、夏場は暑さによる疲労や脱水でふらつきやすくなり、冬場は厚着や足元の冷えで動きが鈍くなるなど、季節によっても転倒のリスクは変化します。
特に気をつけたい場所
① 廊下・リビング
床に置かれた新聞や雑誌、電気コード、充電ケーブルなどは、つまずきの原因になります。
「少しだけ置いておこう」が事故につながることもあります。
② 玄関
上がり框(かまち)の段差はもちろん、靴の脱ぎ履きでバランスを崩すことも少なくありません。
手すりや椅子があるだけでも、安全性は大きく変わります。
③ 浴室・脱衣所
家の中でも特に転倒が多い場所です。
濡れた床は滑りやすく、浴槽をまたぐ動作も足腰への負担が大きくなります。
滑り止めマットや手すりの設置は、転倒予防にとても効果的です。
④ トイレ
夜中に急いでトイレへ向かうときは、暗さや眠気も重なり転びやすくなります。
足元を照らすセンサーライトなどを活用すると安心です。
⑤ 寝室
ベッドから立ち上がるときは、急に立ち上がらず、一度座って体を慣らしてから歩き始めることが大切です。
また、ベッド周りに物を置かないことも重要なポイントです。
ヘルパーが訪問時に確認していること
ワオライフサポートでは、介護サービスを行うだけでなく、利用者様が安心して暮らせる環境づくりにも目を向けています。
訪問時には、
- 歩く動線に障害物はないか
- 手すりは使いやすい位置にあるか
- 床が滑りやすくなっていないか
- よく使う場所は十分な明るさがあるか
- 利用者様の歩き方に変化はないか
- 最近つまずくことが増えていないか
など、日常生活の中に潜む危険がないかを確認しています。
小さな変化に気づくことが、大きな事故を防ぐ第一歩になると考えています。
今日からできる転倒予防
転倒予防は、特別な工事や高価な福祉用具がなければできないものではありません。
まずは、
- 床に物を置かない
- 電気コードをまとめる
- めくれたマットを取り除く
- 夜間は足元を照らす照明を使う
- 室内でも滑りにくい履物を選ぶ
- 適度な運動で足腰の筋力を維持する
といった小さな工夫から始めることができます。
毎日の積み重ねが、安全な暮らしにつながります。
「転んでから」ではなく、「転ばないために」
介護というと、食事や入浴、排せつなどのお手伝いをイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、本当に大切なのは、事故や体調の変化を未然に防ぎ、「いつもの生活」を続けられるよう支えることです。
転倒は、ほんの一瞬の出来事ですが、その後の生活に大きな影響を与える可能性があります。
だからこそ、住み慣れた家をもう一度見渡し、「危険な場所はないかな?」と考えてみることが、安心して暮らし続けるための第一歩です。
ワオライフサポートでは、これからも利用者様一人ひとりの暮らしに寄り添い、安全で安心できる在宅生活を支えてまいります。

